施設長の声 9月職員会より

 みなさんはL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンター)はご存知ですか?女性国会議員がこの方達の事を 「生産性がない」と決めつけました。そのことで世間から叩かれていますが、それに対して新潮45という雑誌が、この議員を擁護するキャンペーンをしました。新潮社は歴史のある出版社ですが、社長の決断で来月からこの雑誌は休刊となりました。LGBTというのは、生まれついてこころとからだの性が違うという人たちです。この人たちを生産性がないと言われれば、私達のお客さまである障害者の皆さんがどのように見えているのだろうか?その人たちの存在を否定されるようなことを発言する国会議員がいることは許せません。

 選んで出生することは出来ません。自分がお金持ちの家に生まれたいとか医者の家に生まれたいと言っても選ぶことはできません。生れる家は選択できないのです。生れついて心とからだの性が違う人たちも出生を選択できないのです。 人には個人の人格があって、人はみんなオギャーと生まれてから人権があります。人間はすべからく平等です。憲法でも13条ですべての国民に人権尊重が保障されています。25条では、健康で、文化的な最低限度の生活営む事ができると規定されています。出生ということからすれば、選んでから生まれてくることはできません。ですから、生れてきてからの社会がもっと助け合い、寛容な気持ちを育て上げ、成熟した社会にならなければいけません。残念ながら日本では博愛というものが強く要求されてきませんでした。外国では博愛精神があります。騎士道というのがあって、困った時には寄付をするなどあります。日本でも博愛というのがもっともっと形成されて寛容な社会をつくらないといけません。

 今は医学が発達して、母親のお腹の中にいるときから検査できるようになりました。例えば、ダウン症は100%わかるそうです。検査をしてダウン症とわかった90%が中絶しているそうです。100人の内10人位しか生まれてきません。この10人の親はかなりの覚悟をもって産み、愛情を注いで育てているのだろうと思います。

 しかし、そのような子供を持った親は不幸か、と言えば全然そうではありません。そのような方たちの親子関係を見てみましても40~50才になっても親との絆は深いものがあります。いつまでも親子の愛情が継続しています。その人たちを私たちは支援しています。理念の唱和でも人間尊重と言っています。この人たちの人権を徹底的に守る。私たちは、特に入所の方は、健康管理、金銭管理をきちんとしています。いのちと財産を私たちが預かっています。この方達に幸せになってもらうという意味で、安心・安全・快適の方針をたてている訳です。 快適な支援とは、利用者の幸せの度合いを高める支援で、不適切な支援とは、利用者の幸せをそこなう支援です。私達は丁寧に支援する。それが我々の仕事です。

 

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